
Yoruk Bahceli
[10日 ロイター] - 米グーグルの親会社アルファベットGOOGL.Oが100年債を発行したことが、ロイターが入手した主幹事のメモで分かった。世界の債券市場での315億1000万ドルの調達の一環。企業による100年債の発行は非常に珍しい。
LSEGのデータによると、テクノロジー業界での100年債の発行は、モトローラが1997年に発行して以来のこととなる。
ロイターが確認した最終的なタームシートによると、同社は5回に分けて計55億ポンド(75億3000万ドル)相当のポンド建て債券を発行。100年トランシェでは10億ポンドを調達した。利率は6.125%。
IFRのデータによると、100年債には募集額10億ポンドの10倍近い需要があった。利回りは6.05%。
別のブックランナーからのメモによると、アルファベットはまた、期間3年から25年の5部構成の債券発行を通じて、30億5500万スイスフラン(39億8000万ドル)を調達した。
ブレッキンリッジ・キャピタル・アドバイザーズのリサーチ部門共同責任者、ニコラス・エルフナー氏は、超長期債は発行が比較的少ないことから、特に長期債務を抱える生命保険会社、年金基金、寄付財団から堅調な需要があると指摘した。
大手テクノロジー企業が債券市場での資金調達に転換していることは投資家の懸念を引き起こしている。巨額の人工知能(AI)投資に見合うだけの利益が得られないとの見方があるうえ、AI技術を導入している企業は今のところ生産性の向上が限定的だ。
eToroのグローバル市場アナリスト、ラレ・アコナー氏は「100年債は通常、キャッシュフローが極めて予測可能な政府や規制対象の公益事業会社が発行するものだ。今回の起債は、少なくとも現時点では、投資家がAI投資に関連した非常に長期のリスクを負う意思があることを示している」と指摘した。
アルファベットは9日にも、7本建てでシニア無担保債200億ドルを発行した。