
Arsheeya Bajwa Stephen Nellis
[4日 ロイター] - 米半導体大手クアルコムQCOM.Oは4日、第2・四半期(1─3月期)の売上高と利益が市場予想を下回るとの見通しを示した。世界的な供給不足によるメモリー価格の高騰が、携帯電話用半導体の販売に打撃を与えると予想しているとした。
第2・四半期の売上高は102億─110億ドルになると予想。LSEGがまとめたアナリスト予想平均の111億2000万ドルを下回った。
調整後の1株当たり利益見通しは2.45─2.65ドルとし、こちらも市場予想の2.89ドルを下回った。クアルコムの株価は決算発表後の時間外取引で9%下落した。
クリスティアーノ・アモン最高経営責任者(CEO)はロイターとのインタビューで、予想に届かなかった理由についてスマートフォン顧客を直撃しているメモリーチップ不足によるものだとし、「基本的には特に中国におけるOEM(相手先ブランドによる生産)が全てで、メモリ供給を調整するために在庫レベルを下げている」と説明した。
TECHnalysisリサーチのチーフアナリスト、ボブ・オドネル氏は「他のデバイス用チップ製造企業と同様に、クアルコムも今後数四半期は特に中国の一部顧客を通じて、世界的なメモリー不足の影響を受けると予想され、目先の見通しに打撃を与えている」と述べた。
第2・四半期の半導体売上高見通しの中間値は91億ドルで、アナリスト予想の96億ドルを下回った。
一方、クアルコムが併せて発表した第1・四半期の売上高は122億5000万ドルと、市場予想の122億1000万ドルを上回った。また、調整後の1株当たり利益も3.50ドルと、市場予想の3.41ドルを上回った。
半導体の売上高は106億1000万ドルで、市場予想の106億ドルをわずかに上回った。スマートフォン向け半導体の売上高は78億2000万ドルで、ビジブル・アルファの予想(78億7000万ドル)を下回った。
アモンCEOは同社の半導体について、市場で最も高価格のアンドロイド端末に搭載される傾向があるため、メモリー価格の高騰に耐えられる可能性が高いと指摘。「OEMは最も収益性の高いセグメント、つまりプレミアム層や高価格層にメモリーを供給することを優先するだろう」と述べた。
アモン氏はまた、世界的なメモリー不足がクアルコムのデータセンター向け人工知能(AI)半導体の展開に影響を与えるとは考えていないと語った。この展開は今年の後半に予定されており、同社の2027会計年度には大きな収益が見込まれる。