
[香港 2日 ロイター] - 2日の香港株式市場で、中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)1211.HKの株価が急落し、少なくとも1年ぶりの安値を付けた。中国自動車株全体の下げを主導した。
1月の販売が低調だったことに加え、補助金制度の見直しが低価格車ブランドの重しとなった。
株価下落は、中国の自動車メーカーが、国内需要の鈍化と政策支援の後退を背景に、長期的な減速局面に入りつつあるとの投資家の懸念を浮き彫りにしている。
マッコーリー・キャピタルで中国株戦略責任者を務めるユージン・シャオ氏は「国内販売の落ち込みが想定以上に大きく、市場シェアの急低下を示唆している点に投資家は驚いた可能性が高い」と指摘。
「BYDが競合より高いコストパフォーマンスを備えた新型車を投入するまでは、国内需要の本格的な回復は見込みにくい」と述べた。
自動車メーカー各社は、激しい値下げ競争による利益率の圧迫、技術力の差の縮小、さらに輸出で国内不振を補えるとの期待後退といった逆風に直面している。
BYDの香港上場株は6.9%安の91香港ドルで取引を終えた。2025年5月26日以降で最大の下げとなった。取引時間中には約1年ぶりの安値を付けた。
吉利汽車0175.HK、零跑汽車(リープモーター)9863.HK、小米(シャオミ)1810.HK、小鵬汽車9868.HKなども1.2%─6.8%下落した。
中国乗用車協会(CPCA)は先月、今年の自動車販売台数を横ばいと予想した。EVの輸出は昨年の好調を維持できそうにないとの見方も示した。nL6N3YA0IE
中国政府は今年も自動車補助金制度を継続するが、定額補助から車両価格に連動した補助金に変更した。これにより、中国の新車販売の大半を占める低価格車の購買意欲が低下する恐れがある。
BYDの1月の世界販売台数は前年同月比30.1%減。5カ月連続の減少で、吉利汽車に販売台数で抜かれた。nL6N3YY07J
吉利の販売は前年同月比で横ばい。リープモーターは27%増加した。
BYDの香港株は25年5月以降、約40%下落している。08年からBYDの長期投資家だった米投資会社バークシャー・ハザウェイBRKa.Nは、昨年中に同社株をすべて売却した。