
[ 12月31日 ] - 米国のIPO市場は、新規上場に対する需要の高まりと金利低下を背景に、3年間の低迷を経て2025年に力強い回復を遂げた。
関税、史上最長の米政府閉鎖、AIによる発行抑制などの不安定要因にもかかわらず、IPO件数は2021年以降で最高を記録
ステーブルコイン大手のサークルとデータセンター運営会社のコアウィーブが、2025年の米国IPO大手10社の中でトップ・パフォーマーに。
医療用品大手のメドライン (link) MDLN.O と税務顧問会社のアンダーセン・グループ (link) ANDG.N が今月初めに強力なデビューを果たし、2025年のIPO市場を高値で締めくくった。
ルネッサンスIPO指数.FTIPOUSAは、S&P500指数.SPXを下回り、不安定な1年となった。
ウォール街は、イーロン・マスクのスペースXのような知名度の高い企業が株式市場浮上の可能性を準備していることから、2026年のIPOの盛り上がりを期待している。
IPOに特化したリサーチとETFを提供するルネッサンス・キャピタルは、2026年のウォール街のIPOを200から230と予想し、600億ドルもの資金調達を見込んでいる。
会社名 | 取引額(百万ドル) | 12月30日現在のIPOからのリターン |
メドライン | 7,204 | 44.6% |
ベンチャーグローバル | 1,750 | -72% |
クラーナ・グループ | 1,578 | -27.4% |
コアウィーブ | 1,570 | 84.8% |
フィグマ | 1,402 | 14% |
セイルポイント | 1,380 | -9.5% |
ブリッシュ | 1,277 | 6.3% |
サークル | 1,212 | 157.7% |
出所Dealogic、ロイター計算