
[ 12月31日 ] - ウォール街の大手銀行は、2年連続で2桁の大幅増益を記録する勢いだ。
S&P500銀行指数.SPXBKは、2024年の33%近い上昇に続き、2025年も31.3%上昇。
ディールの活発化、IPOの復活、金利期待の緩和、安定したローン需要がセクター全体の上昇を後押ししている。
米国最大の貸金業者であり、米国経済のバロメーターと見なされることも多いJPモルガン・チェースJPM.Nは35%急騰した。
アナリストは、2026年まで上昇が続くと予想している。
資本市場と資本収益に対する複数年にわたる構造的追い風がさらに展開する中、2026年にはさらに勢いが増し、アウトパフォームすると見ている」と、証券会社KBWは展望ノートに書いている。
モルガン・スタンレーのアナリストによれば、2026年には資本市場の活性化と融資の増加により収益の伸びが加速し、規制改革は投資家の熱意を刺激する。
規制改革は、10年以上にわたって厳しい規制が続いた後、2026年に大型銀行にとって最大の大変革となる」と、同証券会社は「大型銀行の新時代」と題した展望ノートに書いている。
銀行セクターは1月中旬に2026年の決算シーズンを迎え、投資銀行業務と金利収入の動向に注目が集まる。
銀行 | 2025年業績 | 2024年業績 |
|---|---|---|
JPモルガン・チェース | +34.9% | +40.9% |
ゴールドマン・サックス | +54.5% | +48.4% |
モルガン・スタンレー | +42.4% | +34.8% |
バンク・オブ・アメリカ | +25.8% | +30.5% |
ウェルズ・ファーゴ | +34.3% | +42.7% |
シティグループ | +66.5% | +36.8% |
注:12月30日のマーケットクローズまでの2025年のパフォーマンス