
Juveria Tabassum
[24日 ロイター] - 米アップルAAPL.Oのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、米スポーツ用品大手ナイキNKE.Nのエリオット・ヒルCEOによる経営再建への取り組みを評価し、約300万ドル相当のナイキ株を購入した。これを好感し、ナイキ株は4.6%高で24日の取引を終えた。
23日(訂正)公表された規制当局への提出文書によると、クック氏はナイキ株5万株を1株当たり58.97ドルで購入。22日時点での保有は10万5000株相当となり、約600万ドルの価値がある。
クック氏は2005年からナイキの取締役を務め、16年以降は筆頭独立取締役となっている。
ベアード・エクイティ・リサーチのアナリスト、ジョナサン・コンプ氏によると、ナイキの取締役や幹部による公開市場での株式購入としては過去10年超で最大規模となり、ヒルCEOのリーダーシップの下でのナイキの前進に「ポジティブなシグナル」と指摘。また、クック氏がナイキの共同創業者で会長を退いたフィル・ナイト氏と「非常に親しい関係であり続けている」とし、昨年のヒル氏のCEO就任を含め、重要な戦略的決定を通じてナイキに助言してきたと述べた。
投資会社アンコラ・アドバイザーズのポートフォリオマネージャー、デビッド・サワービー氏は、クック氏がインサイド・バイヤーであることはささやかなプラス材料だと指摘した。
ナイキの取締役で元インテル
ナイキが18日発表した第2・四半期(9─11月)決算は利益率が低下、中国での販売不振が響いた。決算発表以来、同社株は13%近く下落し、4年連続で下落する見込み。nL6N3XO1F9