
[ 12月17日 ロイター] - インスメッドINSM.Oは22日、慢性副鼻腔炎を治療するための抗炎症薬の実験的な開発について、中間段階の試験で効果が見られなかったため開発を中止したと発表、同社の株価は長期取引で17%近く下落した。
ブレンソカティブは、副鼻腔の炎症性疾患である鼻ポリープを伴わない慢性鼻副鼻腔炎患者の鼻づまりなどの副鼻腔関連症状を改善するという主目的を達成できなかった。
BrensocatibはBrinsupri (link) というブランド名で、非嚢胞性線維症気管支拡張症(永久的な気道損傷を特徴とする慢性肺疾患)の治療薬として米国で承認されている。
この中間段階では、症状緩和のための点鼻薬に加え、288人の患者を対象に2用量のブレンソカティブとプラセボを24週間投与する試験が行われた。
同社は、本薬剤は概して安全であり、新たな安全性シグナルは認められなかったと述べ、これらのデータを今後の会議で発表する予定であると付け加えた。
インスメド社はまた、間質性肺疾患や中等度から重度の喘息などの肺疾患や免疫疾患を対象に開発を計画している新しい実験的抗体INS1148を取得したと発表した。