
Akash Sriram
[ 12月17日 ロイター] - オンライン教育プラットフォームのCourseraCOUR.Nは水曜日、パンデミック後の減速と投資家の監視の高まりを受け、業界の統合が進む中、ライバルのUdemyUDMY.Oを全株式取引で買収すると発表した。
ロイターの計算によると、Udemyの株主は保有株1株につき0.8株のCoursera株を受け取ることになり、同社の価値は約9億3000万ドルとなる。Courseraの株価は約4%上昇し、Udemyは約22%上昇した。
CourseraとUdemyは、ジェネレーティブAIの急速な進歩の中で雇用主が労働者の再スキルアップに投資する中、統合されたプラットフォームが、特に人工知能、データサイエンス、ソフトウェア開発などの労働力トレーニングに対する企業の需要を取り込むのに有利な立場になることに賭けている。
「この買収は、戦略的にも財務的にも理にかなっていると思います。我々は、両社が提供するコンテンツやソリューションが補完的であること、またエンドマーケットが重複していることから大幅なコストシナジーの可能性があることから、両社の合併は魅力的であると以前から考えていました」とウィリアム・ブレアのアナリスト、スティーブン・シェルドンは語った。
Courseraの最終終値に基づくと、Udemy1株あたり6.35ドルとなり、約18.3%のプレミアムとなる。両社によると、この買収は規制当局と株主の承認を経て、来年後半に完了する予定だという。
大学や教育機関と提携し、学位プログラムや専門的な修了証書を提供するCourseraは、企業顧客にますます焦点を当てている。
各社がAIによるスキルアップを大きな成長機会として売り込んでいるにもかかわらず、投資家はこの分野に慎重な姿勢を崩していない。オンライン教育企業の株価は、競争、価格圧力、AI関連投資からの不確実なリターンに対する懸念から、より広い市場に遅れをとっている。
Udemyの株価は今年に入ってから約35%下落し、Courseraは同期間に約7%下落しており、両社とも株式公開後の最高値を大きく下回っている。