
Juby Babu
[11日 ロイター] - 米半導体大手ブロードコムAVGO.Oが11日公表した第1・四半期の売上高見通しは市場予想を上回った。ただ、人工知能(AI)売上構成比が高くなるため利益率が低下すると説明したことを受け、株価は引け後の時間外取引で5%下落した。
ブロードコムがAIチップ事業に積極的となる中、投資家は利益率と巨額投資コストに神経質になっている。同社は今後18カ月間に出荷する予定の730億ドルの受注残があるものの、利益率は低下する可能性があると述べた。
カーステン・スピアーズCFO(最高財務責任者)は電話会見で「第1・四半期の連結売上総利益率は前四半期比で約100ベーシスポイント低下すると予想しているが、これは主にAI売上構成比の上昇を反映している」と指摘。利益率はインフラ、ソフトウエア、半導体の売上構成によって通期を通じて影響を受ける。
サミット・インサイツのシニアリサーチアナリスト、キンガイ・チャン氏は、ブロードコムのAI顧客集中はAIシステム販売における将来の利益率低下と相まって株価下落につながったと話す。
「(受注残は)まだ顧客5社からにとどまり、高価格帯のシステムも含まれている。システムの売上は粗利率の低下をもたらし、将来の数四半期、つまり2026年度後半には売上全体の中でより大きな割合を占めるようになると見込まれる」と述べた。
D・A・デビッドソンのアナリスト、ギル・ルリア氏は粗利率の低下について、半導体受託生産を手がける台湾積体電路製造(TSMC)に関連するコストが圧迫するのではないかという懸念を高める可能性があると語った。
第1・四半期の売上高見通しは約191億ドルで、LSEGがまとめたアナリスト予想の182億7000万ドルを上回った。
第4・四半期(11月2日終了)の売上高は180億2000万ドル。アナリスト予想は174億9000万ドルだった。
ホック・タン最高経営責任者(CEO)は声明で、第1・四半期のAI半導体事業の売上高が82億ドルに倍増する見通しだと述べた。
同社のAI半導体事業には、グーグルGOOGL.Oなどの企業が製造するのを支援するカスタム半導体に加え、AIデータセンターで使用されるネットワーク半導体の両方が含まれる。