
[5日 ロイター] - 米金融大手のモルガン・スタンレーMS.Nは5日、米連邦準備理事会(FRB)が12月9-10日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げるとの予想を示した。FRB当局者による早期利下げを示唆する最近の発言を受けて、据え置きとの従来見通しを変更した。JPモルガンやバンク・オブ・アメリカ(BofA)・グローバル・リサーチの予想に同調する。
11月下旬に発表された米経済指標が低調だったほか、FRBのウォラー理事や、ニューヨーク地区連銀のウィリアムズ総裁、サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁などの発言を受けて、利下げ観測が高まっている。
モルガン・スタンレーのストラテジストは「反対意見も見込まれ、パウエルFRB議長は、今後の追加利下げのハードルが高くなることを示唆することを声明文に盛り込むことで、利下げを決める可能性が高い」との見方を示した。
モルガン・スタンレーは、FRBが2026年1月と4月にそれぞれ25bp利下げを決め、最終的に政策金利は 3.00─3.25%になると見込んでいる。これまでは同年6月を含めた3回の利下げを予想していた。「パウエル氏は金融政策を再調整する段階が完了したことを示唆するだろう。追加的な調整は、会合ごとに検討され、新たなデータに基づいて判断されることになる」との見解を示した。
CMEのフェドウオッチによると、市場は12月に25bp利下げする可能性を87.2%と想定している。