
[ 12月5日 ] - J.P.モルガンは、欧州・中東・アフリカ(EMEA)の紙・パッケー ジングセクターにとって2026年は厳しい年になると予想し、供給過剰が迫っていること から、厳選した銘柄選びが必要であるとしている。
同証券は、世界的な供給過剰が段ボール原紙価格を圧迫すると予想する一方、EUの段ボール原紙と世界のパルプ価格は2026年までコスト下支え水準で推移すると見ている。
この慎重な見方を反映し、JPMはスウェーデンの林産物会社SCASCAa.STを木材繊維価格の下落を理由に「オーバーウエート」から「ニュートラル」に格下げした。
また、ホルメンHOLMb.STとUPMUPM.HEについては、ホルメンの不利な製品構成とUPMの2027年以降のパルプ見通しの悪化を理由に、「アンダーウェイト」のレーティングを維持している。
しかし、ブローカーは米国の段ボール市場を、統制のとれた供給と安定した価格見通しのおかげで、「隠れる場所であり、最終的には繁栄する場所」であると強調している。
その結果、JPMは2026年に向けての最有力候補として、米国にエクスポージャーを持つスマーフィット・ウエストロックSWR.Lとパッケージング・コープ・オブ・アメリカPKG.Nの "オーバーウエート "格付けを再表明している。