
[ 12月4日 ロイター] - クーパー・カンパニーズCOO.Oは、長期的な株主価値向上の機会を特定することを目的とした正式な戦略的見直しを開始すると発表し、株価は取引時間を延長して10%上昇した。
医療機器メーカーである同社は、見直しの一環として、中核市場での業績改善、市場シェアの拡大、業務効率の向上、資本展開イニシアチブによる強力なリターンの創出に積極的に注力していると述べた。
クーパービジョン社を通じてコンタクトレンズと視力ケア製品を製造し、クーパーサージカル社を通じて女性の健康と不妊治療製品を提供する同社は、ここ数ヶ月、経営改善を求める活動家の圧力を受けてきた。
11月、投資管理会社のブローニング・ウェスト (link) は、取締役会に4人の取締役を加えるよう同社に要求し、同社が拒否した場合には委任状争奪戦を開始する用意があると警告した。
10月、ロイターは (link)、アクティビスト投資家JANA Partnersがクーパー・カンパニーズの株式を取得し、同社のリターンを高めるために戦略的代替案の提案と資本配分の改善を計画していると報じた。
JANAパートナーズのマネージング・パートナーであるスコット・オストフェルド氏は、「本日発表された戦略的代替案の正式な検討は、クーパーの価値を引き出すための重要な第一歩である」と述べた。
これとは別に、クーパー社は大規模な組織再編によるコスト削減とコンタクトレンズの旺盛な需要を見込んで、2026年度の利益をウォール街の予想を上回ると予想した。
LSEGが集計したデータによると、カリフォルニア州サンラモンに本社を置く同社は、調整後の年間1株当たり利益がアナリスト平均予想の4.39ドルを上回る4.45ドルから4.60ドルになると予想している。
2026年度の売上高は43億ドルから43億4000万ドル。アナリストは年間売上高を43億2000万ドルと予想していた。
同社は第4四半期に大規模な組織再編を完了し、約8900万ドルの費用を計上、2026年度からは年間約5000万ドルの税引き前節約を見込んでいる。
クーパー社はまた、2026年1月2日付で、ロバート・ワイス氏の後任としてコリーン・ジェイ氏が取締役会長に就任することも発表した。