
Dan Catchpole
[3日 ロイター] - 米航空機大手ボーイング BA.Nは3日、航空部品大手スピリット・エアロシステムズSPR.Nの47億ドルでの買収が年内に完了する可能性があるとの見方を示した。
米連邦取引委員会(FTC)はこれに先立ち、買収を巡る競争上の懸念を解決するため、ボーイングがスピリットの一部をエアバスAIR.PAに売却する必要があると表明した。
「737」の胴体などを製造するスピリットは2005年までボーイング傘下にあった。
FTCの提案では、ボーイングがスピリットの大部分を再取得し、エアバスは米ノースカロライナ州と北アイルランドのベルファストにある施設を引き継ぐ。
エアバスの取得分や他の部分も含む取引総額は83億ドルとなる。
ボーイングの広報は「FTCによるスピリット・エアロシステムズ買収承認を歓迎する」と表明。「取引はまだ完了していないが、当社は買収を確定するために必要な残りの措置を完了することにコミットしている」と述べた。
スピリットの広報は、取引が年内に完了するとの見通しを確認した。