
[3日 ロイター] - 米半導体大手マイクロン・テクノロジーMU.Oは3日、人工知能(AI)データセンター向けの高帯域幅メモリー(HBM)事業に力を入れるため、コンシューマー向けメモリー事業から撤退すると発表した。2026年2月まではコンシューマー向け製品の出荷を継続する。
マイクロンは長年、HBM事業に経営資源を集中しており、この事業はマイクロン、韓国のSKハイニックス000660.KS、サムスン005930.KSの世界的なメモリーサプライヤー大手3社の間で最も競争が激しい分野となっている。
HBMはDRAM(汎用半導体メモリー)の一種で、チップを垂直に積み上げて消費電力を削減し、大量のデータ処理を可能にするためAI開発に欠かせない。これらのチップはコンシューマー向けメモリーよりも価格が高く、一般的に高い利益率をもたらす。
マイクロンのサンジェイ・メロトラ最高経営責任者(CEO)は9月、2025年6―8月期決算はHBM売上高が約20億ドルに達し、年率換算で約80億ドルのペースに相当すると述べた。