
[ 12月3日 ロイター] - マーベル・テクノロジーMRVL.Oは水曜日、32.5億ドルでの半導体新興企業セレスティアルAIの買収契約により、次世代AIインフラへの取り組みに対する投資家の信頼が高まったことから、9.3%急騰し9カ月ぶりの高値をつけた。
同社は、カスタムAIチップとネットワーキングにおける激しい競争に見舞われた厳しい年の後、勢いを取り戻すためにAIインフラに二の足を踏んでいる。同社の株価は今年、火曜日の終値までで約16%下落している。
水曜日の上昇が続けば、マーベルの市場価値は63億ドル以上上昇することになる。
セレスティアルAIとの取引は (link)、次世代データセンター向けのフォトニック技術を追加するもので、ジェネレーティブAIブームの中でハイパースケーラーがより高速でエネルギー効率の高いシステムの構築を競う中、マーベルはブロードコムAVGO.OやエヌビディアNVDA.Oと直接競合することになる。
同社はまた、アマゾン・ドット・コムAMZN.Oに新株予約権を発行し、ハイテク大手が2030年までフォトニック・ファブリック製品の購入に関連するマーベル株を購入できるようにした。
TDコーウェンのアナリストは、「アマゾンからの祝福を受けたCelestial AIは、カスタムXPUとスケールアップスイッチング向けのマーベルのCPO(co-packaged optics) テクノロジーを強化し、マーベルをより強力な競争相手にする」と述べた。
フォトニクス・ファブリック技術は、電気信号の代わりに光を使い、次世代データセンター向けのAIチップとメモリをつなぐ。
セレスティアル社の技術は、マーベルの次世代フォトニクス関連インフラ製品に使用され、マーベルにとって新たな100億ドル市場に貢献するだろうと、マット・マーフィーCEOは火曜日にロイターに語った。
セレスティアル社の技術は、2028年度後半までに年換算で5億ドルの収益に貢献し、1年後には10億ドルに倍増すると予測されている。
マーヴェルは、データセンターの売上高が25%急増することを背景に、来年度の売上高を約100億ドルと見込んでいる。カリフォルニア州サンタクララに本社を置く同社は、来年のカスタムチップの売上が20%増加すると見積もっている。
LSEG のデータによると、マーベルの 12 か月先株価収益率は 27.25 で、ブロードコムの 38.39 を下回っています。