
Dominique Vidalon Emma Rumney
[パリ/ロンドン 11月27日 ロイター] - レミー・コアントローRCOP.PAの新CEOは木曜日、コニャックをより多く販売するための価格引き下げを含む一連の戦略的変更について概説し、不振にあえぐフランスの蒸留酒メーカーにとって、主要市場である米国で最悪の事態は脱したと述べた。
レミーマルタンコニャックとコアントローリキュールメーカーは、上半期の営業利益が予想を下回ったと発表し、フランク・マリリー最高経営責任者(CEO)は下半期の成長回復を約束した。
また、高価格による利益維持よりも、販売量の回復に重点を置いた計画を明言した。
レミーの株価は6%上昇した後、反落し、1115GMTには2.5%高の39.06ユーロになった。
レミーの株価は2023年以来急落しており、何年にもわたる売上高の急減、度重なる売上高予想の下方修正((link))、米国と中国の主要市場の低迷による2030年の売上高目標の破棄((link))により、その価値の70%以上を失っている。
新時代の幕開け
マリリー氏は、最初の6ヶ月は厳しいものであったが、レミーの「新時代の幕開け」であったと述べた。
「変革が必要なのは明らかだ」と、6月の就任以来初の決算発表の場で投資家たちに語り、来年には具体化されるであろう成長計画の概要を説明した。
彼は、特に重要なアメリカ市場において、レミーは価格についてあまりに独断的であったと述べ、ライバルの値下げによって消費者のコニャック離れ、特にレミーのブランド離れが進んでいると語った。
米国では最悪の事態は脱したが、マリリー氏は、レミー社は利益率が悪化しても低価格を追求すると述べ、販売量の回復が最優先事項であり、小さな変化でも違いを生み出すことができると付け加えた。
レミー社はまた、ブランド・ポートフォリオの見直し、広告宣伝費の効果的な投入、新市場の開拓など、キャッシュ創出力の向上も視野に入れるという。
バークレイズのアナリスト、ローレンス・ワイアット氏は、レミーの経営陣が、より幅広い層と新興市場をターゲットにすることで、その魅力を広げたいと考えていることは明らかだと述べた。
しかし、これはレミーのブランドポジショニングに疑問を投げかけるものだと、ワイアット氏は付け加えた:「全体として、このことは今後粗利益率が圧迫されることを示唆していると思います」。