
[ 11月25日 ロイター] - デルDELL.Nは火曜日、人工知能アプリケーションをサポートするためのデータセンターへの投資の増加が同社のサーバーの需要を押し上げるとして、第4四半期の収益と利益をウォール街の予想を上回ると予想した。
年間売上高と利益の予想を上方修正した同社は、エヌビディアNVDA.Oの強力なチップを搭載したAIに最適化されたサーバーを提供している。
同社の好調な予測は、スーパー・マイクロ・コンピュータSMCI.Oなどのライバル企業とのAIサーバー市場における激しい競争や、製品製造の高コストによる利益率低下に対する投資家の懸念を和らげる可能性がある。
デルは現在、AIサーバーの出荷による2026年度の売上高を、従来の200億ドルから250億ドルに引き上げると予想している。同社は以前、8月にこの見通しを引き上げていた (link)。
米エネルギー省やアブダビのAI企業G42との契約を獲得した同社は、イーロン・マスクのAIスタートアップxAIやコアウィーブCRWV.Oも顧客に数えている。
LSEGがまとめたデータによると、デルは第4四半期の売上高を310億~320億ドルと予想しており、アナリストの平均予想275億9000万ドルを上回っている。
調整後の一株当たり利益予想は3.50ドルで、これも予想の3.21ドルを上回った。
同社は、年間売上高予想を従来の1050億ドルから1090億ドルから1112億ドルに引き上げた。調整後の1株当たり利益は、事前予想の9.55ドルから9.92ドルになると予想。
ジェフ・クラーク最高執行責任者(COO)は声明で、「AIの勢いは下半期に加速しており、AIサーバーの受注は123億ドルと過去最高を記録し、これまでの受注額は300億ドルに達している」と述べた。
第3四半期の売上高は270億1000万ドルで、予想の271億3000万ドルをわずかに下回った。
デルのストレージ、ソフトウェア、サーバーを含むインフラ・ソリューション・グループの売上高は24%増の141億1000万ドル、PCを含むクライアント・ソリューション・グループの売上高は3%増の124億8000万ドルだった。
10月31日に終了した四半期の調整後利益は1株当たり2.59ドルで、予想の2.47ドルを上回った。