
Anuja Bharat Mistry
[ 11月25日 ロイター] - コールズKSS.Nは火曜日、新CEOが指揮を執る最初のホリデーシーズンを前に、通期の売上高の減少幅を縮小し、利益を拡大すると予想した。
今年2度目となる通期見通しの引き上げは、その前日に正CEOに就任したマイケル・ベンダー氏((link))の下で、クーポン対象商品を増やし、バリュー志向の買い物客を引きつけるために独自ブランドへの投資を行うなど、経営再建の初期段階での成功を示すものでもあった。
「顧客はより多くの選択肢を持ち、プレッシャーにさらされ続けているため、我々は顧客のニーズを満たし、独自ブランドを高めることでより多くの価値を提供する機会がある」と、ベンダー氏は決算後の電話会議で語った。
5月にベンダー氏が暫定CEOに就任して以来、コールズの株価は2倍以上に上昇した。また、7月のいわゆるミーム株騒動からも株価は上昇した。
「ホリデーシーズンにはまだ早いが、見通しではコールズはいくらか楽観的だ。経営は安定しているようだ」とモーニングスターのアナリスト、デビッド・スワーツ氏は言う。
経済的圧力が高まっているため、今年のホリデー・ショッピング・シーズンは控えめになるとの予測が複数出ている。
コールズは、2025年度の調整後一株当たり利益は、従来の50セントから80セントの範囲から、1.25ドルから1.45ドルになると予想している。
また、年間売上高は3.5%から4%の範囲で減少すると予想した。
12月3日に決算を発表するライバルのメイシーズM.Nの株価は約7%上昇した。
忠実で若い顧客をターゲットに
Kohl'sは、忠実な買い物客を取り戻すために、高級ジュエリーやアクセサリーなどのカテゴリーを復活させる一方、若い顧客を引き付けるために、レア・ビューティ、ミュウミュウ、ケラスターゼなどのトレンディなブランドとセフォラとの提携を拡大している。
LSEGが集計したデータによると、同社は第3四半期に1株当たり10セントの意外な調整後利益を計上した。
四半期の売上総利益率は51ベーシスポイント上昇し、39.6%となった。
在庫の削減、不採算店舗の閉鎖、企業の人員削減など、1年にわたるコスト削減が、投資や販促の増加による利益率の低下を防いでいる。
四半期売上高は34.1億ドルで、予想の33.2億ドルを上回った。