欧州株式市場＝上昇、ＡＩ投資巡る懸念和らぐ

［２０日　ロイター］ - 欧州株式市場は上昇して取引を終えた。米半導体大手エヌビディアNVDA.Oの決算発表を受けて人工知能（ＡＩ）への投資を巡る懸念が和らぎ、買い注文が優勢だった。ただ米雇用統計の発表を受け、米金融政策の先行きへの不透明感から上げ幅を縮めた。

ドイツのＤＡＸ指数.GDAXIは０．５０％、フランスのＣＡＣ４０指数.FCHIは０．３４％それぞれ上昇した。

エヌビディアの２０２５年８─１０月期決算は好調を維持し、良好な見通しを示した。一方、９月の米失業率は４．４％と前月から悪化したものの、非農業者部門の雇用者数は増加した。市場では米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が１２月会合で利下げを見送るとの観測が強まっている。

ＳＴＯＸＸ欧州６００種テクノロジー株指数.SX8Pは０．１２％高。電力分野で機器やサービスを提供するドイツのシーメンス・エナジーENR1n.DEは２．９％上昇した。

航空宇宙・防衛株指数.SXPAROは１．２６％高。イタリアのレオナルドLDOF.MIは２．９％ 上昇した。銀行株指数.SX7Pは０．７６％、石油・ガス株指数.SXEPは１．１２％それぞれ上昇した。

一方、自動車・部品株指数.SXAPは１．３７％下落。フランスの部品大手ヴァレオVLOF.PAは中期目標が市場の期待に届かず、１３．０％安。メディア株指数.SXMPは１．８６％下落した。