
Anastasiia Kozlova Johann M Cherian
[ 11月20日 ロイター] - 木曜日の欧州株式は、AIの旗手であるエヌビディアが好決算を発表したことで世界市場に安堵感が広がり、投資家は遅れている (link) 米雇用統計の発表を待つ中、上昇した。
汎欧州市場であるSTOXX 600 .STOXXは0938GMT現在、0.7%高の565.85ポイント。ドイツ.GDAXIとフランス.FCHIの取引所もそれぞれ約0.8%上昇した。
チップ設計企業のエヌビディア< (link) >は、ここ数週間AIバブルの懸念で動揺していた投資家にとって重要な時期に、 NVDA.Oの驚異的な四半期決算と前向きな見通しを発表した 。
エヌビディアの決算は投資家の不安を一時的に和らげ、同社株は米国市場の事前取引で5.5%上昇した。
Capital.comのシニア・マーケット・アナリスト、ダニエラ・ハトホーン氏は、「好調な決算はAIバブルの懸念を払拭するものではなく、むしろ懸念を水面下に押し下げ、市場に束の間の休息を提供するものだ」と述べた。
チップメーカーの反発は、米国が中国との緊張を緩和するため、半導体輸入品に対する100%関税を延期する可能性があるとの報道((link))によってさらに加速した。
欧州ハイテク指数.SX8Pは1.2%上昇し、インフィニオンIFXGn.DEとASMLASML.ASはそれぞれ約2%上昇した。
シュナイダーエレクトリックSCHN.PAやシーメンス・エナジーENR1n.DEなど、テクノロジーブームの恩恵を受けているAI機器メーカーはそれぞれ2%、4%上昇した。
欧州の防衛指数.SXPAROは2.1%上昇した。ロシアとウクライナの戦争終結に向けた米国主導の新たな動き((link))の兆候を受けて、水曜日に3%近く下落した。
金融関連では、欧州の銀行株.SX7P、.SX7Eがそれぞれ1.3%以上上昇し、指数最大の上昇銘柄となった。
「ハイテク・セクターが注目され、強調されている今、金融と銀行は着実に陰に隠れている。
BNPパリバBNPP.PAは、フランスの銀行が財務安定性の指標であるCET1比率の目標を、2027年までに13%に引き上げる (link)、5.7%上昇した。
この後、焦点は待望の米雇用統計に移り、来月の米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定に対する期待に揺さぶりをかける可能性がある。