
[ 11月19日 ロイター] - アドビADBE.OはソフトウェアプラットフォームであるセムラッシュSEMR.Nを19億ドルで買収すると両社は水曜日に発表した。
同社はSemrushに1株当たり12ドルを支払うが、これは同社の株価の最終終値に対して約77.5%のプレミアムとなる。Semrushの株価は、プレマーケット取引で75%上昇し、11.83ドルとなった。
セムラッシュは、検索エンジン最適化、ソーシャルメディア、デジタル広告で企業を支援するAIソフトウェアを設計・開発している。
来年前半に完了する見込みのこの買収により、アドビはマーケティング担当者がウェブサイトでの検索や、オープンAIのチャットGPTやグーグルのGeminiのようなジェネレーティブAIボットを通じて、自社のブランドがオンライン消費者にどのように見られているかをより理解できるようになる。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙がこの取引を最初に報じたのは、その日の早朝だった。
InDesign、Acrobat、Illustratorを含むアドビのツールは、企業、学生、クリエイティブ・プロフェッショナルに広く利用され、ウェブサイト、パンフレット、グラフィックの編集、作成に使用されている。
同社はまた、企業のデータと分析を支援する「アドビ・エクスペリエンス・クラウド」も提供している。
しかし、デジタルデザイン業界における競争が激化する中、AI製品や機能の収益化を急ぐべきだという投資家の圧力が重荷となり、同社株は今年に入ってから27%以上下落した。
アドビは10月、動画や画像の編集ツールをチャットで操作できると発表していた。同社はまた、ユーザーがチャットGPTを通じて同社のアプリの1つを直接操作できるようにするため、オープンAI (link) と協力していると述べた。