
Christy Santhosh
[ 11月17日 ロイター] - ジョンソン・エンド・ジョンソンJNJ.Nは月曜日、株式非公開のハルダ・セラピューティクスを現金30億5000万ドルで買収すると発表した。
この買収は、1月に146億ドル((link))で神経疾患治療薬メーカーのIntra-Cellular Therapiesを買収したのに続き、J&Jにとって今年2件目の大型買収となる。J&Jは、ブロックバスターである免疫疾患治療薬ステララの独占権喪失に対応するため、より成長率の高いヘルスケア分野への取り組みを強化している。
J&Jはまた、2024年に131億ドル((link))でショックウェーブ・メディカルを買収するなど、医薬品・医療機器部門を強化するために近年複数の取引を進めている。
ハルダの主要医薬品候補であるHLD-0915は、前立腺癌の治療薬として初期から中期段階の開発が行われている。同社はまた、乳がん、肺がん、その他の腫瘍に対するいくつかの実験的治療法も有している。
RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、シャグン・シンは、同社はJ&Jの急成長中のがん領域フランチャイズに「中長期的なカタリスト」となり得る「強力な戦略的適合企業」であると述べた。
この買収は、J&Jの経営陣が「社内に能力とノウハウがある」分野での買収を好むと表明していることと一致する、とシンは述べた。
先月、LSEGがまとめたデータによると、抗がん剤を含むJ&Jの医薬品部門の第3四半期の売上高は、アナリスト予想の154億2000万ドルを上回る155億6000万ドル((link))であった。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品研究開発担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントであるジョン・リード氏は、「ハルダの革新的技術は、がん細胞の選択的殺傷を可能にする新しいメカニズムを用いて、がんが標準的治療に反応しなくなった場合でも機能するように設計されている」と述べた。
同社のRiPTAC技術は、がんマーカーと細胞の生存に不可欠なタンパク質を結びつけることで機能し、がん細胞のそのタンパク質を選択的に無効にすることで、健康な細胞を温存しながらがん細胞を死滅させる。
J&Jは、この取引が今後数ヶ月以内に完了することを期待している。同社の株価は午前中の取引で1%上昇した。