tradingkey.logo

米ウォルマートCEOにファーナー氏、マクミロン氏は来年1月退任

ロイターNov 14, 2025 6:26 PM

- 小売り大手ウォルマートWMT.Nは14日、ダグ・マクミロン最高経営責任者(CEO)(59)が2026年1月末で退任し、米国部門トップのジョン・ファーナー氏(51)が後任に就く人事を発表した。米小売業界が関税措置の影響や不透明な経済情勢、不安定な個人消費といった厳しい経営環境にさらされる中、経営陣の交代が相次いでいる。

マクミロン氏の退任が予想より早いとの受け止めから、株価は1%程度下落した。

ゴードン・ハスケットのアナリスト、チャック・グロム氏は「マクミロン氏は、ウォルマートの創業者であるサム・ウォルトン以来、間違いなくウォルマートで最高のCEOだった。今回の発表は特に予想より少し早めの退任であるため、株主に不安を与えることになるだろう」と指摘した。

マクミロン氏は27年1月末まで顧問を務める。同氏が14年にCEO就任して以来、ウォルマートは急成長する消費者の電子商取引需要を急速に獲得。株価は約4.2倍に上昇し、S&P総合500種指数の上昇率を上回って推移している。

テルシー・アドバイザリー・グループのアナリスト、ジョセフ・フェルドマン氏は「マクミロン氏はテクノロジーを原動力にウォルマートをさらに巨大かつ強固な小売企業へと変革した」と述べた。「ファーナー氏は理にかなった選択で、企業文化への適合性も高いだろう」と言及した。

ファーナー氏は、時間給従業員としてウォルマートに入社後、営業関連や調達などに携わった。傘下の会員制量販店「サムズクラブ」のトップも務めた。

マクミロン氏は声明で、「ファーナー氏は、次のAI主導の変革を通じて会社を導くことができるユニークな人物だ」と述べた。

米小売大手では今年に入り、百貨店のコールズ、クローガー、ターゲットなどが新たなCEOを指名している。

免責事項:本サイトで提供する情報は教育・情報提供を目的としたものであり、金融・投資アドバイスとして解釈されるべきではありません。

関連記事

KeyAI