
[ 11月14日 ロイター] - ブリストル・マイヤーズ スクイブBMY.Nとジョンソン・エンド・ジョンソンJNJ.Nは、実験的な血栓治療薬の主要な後期臨床試験を中止した。
金曜日に発表されたこの決定は、試験のモニタリング委員会による事前に計画された中間分析に従ったもので、血小板が凝集して血栓を形成するのを防ぐ標準的な抗血小板療法にミルベキシアンを追加しても効果が期待できないと判断された。
ブリストル・マイヤーズの株価は3.7%下落し、J&Jは小幅下落した。
BMOキャピタル・マーケッツのアナリスト、エヴァン・セイガーマン氏は、「ブリストル・マイヤーズは、最近の一連の臨床試験で期待はずれの結果を出しており、今回の更新はブリストル・マイヤーズにとってマイナス材料となった」と述べた。
この後期臨床試験は、急性冠症候群を発症した患者を対象に、ミルベシアンが心臓疾患の再発を予防できるかどうかを検証するものであった。
この試験の中止は、急性冠症候群におけるミルベキシアンの機会を奪うものであろう。この市場規模は、ブリストル社が以前から見積もっていたもので、米国と欧州連合(EU)全体で約200万人の患者が存在するという。
ブリストル・マイヤーズとJ&Jは2018年、ミルベキシアンの共同開発と商品化に向けて提携を開始した。ミルベキシアンは血液凝固第XIa因子と呼ばれるタンパク質を阻害することで効果を発揮する新しいクラスの血液希釈剤に属する。
この薬剤は、危険な血栓を予防すると同時に、現在の治療法を制限する出血リスクを回避するように設計されている。
両社によれば、新たな安全性の問題は確認されなかったとのことである。
しかしながら、両社はミルベキシアンの他の用途については楽観的であると述べている。心房細動と脳卒中再発予防の2つの後期試験が継続中で、2026年に結果が出る予定である。