
[ 11月14日 ロイター] - ブリストル・マイヤーズ・スクイブBMY.Nとジョンソン・エンド・ジョンソンJNJ.Nは金曜日、心臓発作患者を対象とした実験的血栓治療薬の後期臨床試験を中止すると発表した。
同試験は、急性冠症候群(心臓への血流が突然遮断され、通常は血栓によって引き起こされる)を発症した患者を対象に、ミルベシアンという薬剤が心臓発作の再発を予防できるかどうかを検証するものであった。
ブリストル・マイヤーズ社の株価は市場前の取引で5%下落し、J&J社は小幅下落した。
ブリストル・マイヤーズ社の株価は市場前取引で5%下落し、J&J社は小幅安となった。今回の決定は、標準的な抗血小板療法に本薬を追加しても効果は期待できないと判断した、試験モニタリング委員会による事前に計画された中間解析に従ったものである。アスピリンやクロピドグレルなどのこれらの薬剤は、血小板が凝集して血栓を形成するのを防ぐ。
両社によれば、新たな安全性の問題は確認されなかったとのことである。
ミルベシアンは、血液凝固第XIa因子と呼ばれるタンパク質を阻害することによって作用する新しいクラスの血液希釈剤に属する。この薬は危険な血栓を予防すると同時に、現在の治療法に制限されている出血のリスクを回避するように設計されている。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とジョンソン・エンド・ジョンソン社は、ミルベキシアンの共同開発と商業化のために2018年に提携を開始した。
心房細動と脳卒中再発予防の2つの後期臨床試験が継続中で、2026年に結果が出る予定である。