
Juveria Tabassum Waylon Cunningham
[13日 ロイター] - 米コーヒーチェーン大手スターバックスSBUX.Oのバリスタ労働組合に属する1000人余りが13日、無期限のストライキに突入した。同社の繁忙イベント「レッドカップデー」に合わせて実施することで、賃上げや適正な人員配置といった働き手側の要求実現に向けて経営陣に圧力をかける狙いだ。
組合には全米の約550店で働くおよそ9500人(全従業員の4%)が加入。当初ストは65店で開始され、今後シアトル、ニューヨーク、フィラデルフィア、ダラスなどの店舗が合流する。組合は現地時間午後4時には十数の都市で集会を開催する予定で、ストの規模はスターバックスの歴史で最大、期間も最長になる可能性があると警告した。
スターバックスの広報担当者はロイターに、これまでのところ影響は最小限で、混乱が見られるのは全店舗の1%未満だと説明した。
背景にあるのは労使交渉の行き詰まりだ。昨年9月、最高経営責任者(CEO)に就任したブライアン・ニコル氏は対話を約束したが、組合幹部のリン・フォックス氏は経営トップがニコル氏になって事態が変わったと述べた。
フォックス氏は、以前の経営陣の下では誠実な態度で協議が着実に進展していたが、ニコル氏就任以降は話し合いが後戻りしたと断言。実際、昨年12月に経営側は組合との交渉を打ち切った。
ストに参加したあるバリスタは「われわれは公正な労働協約や不当労働行為の是正、スターバックスのより良い未来を勝ち取るためにストライキを行っている」と話した。