
[ 11月13日 ロイター] - デンマークのニュージーランド・ファーマZELA.COは24日、より有望なプログラムに焦点を移すため、初期段階の肥満治療薬候補の開発を一時中断したと発表した。
GLP-1/GLP-2受容体デュアルアゴニストであるダピグルチドは、減量と肥満に伴う低悪性度炎症の抑制を目的としており、今年中期の臨床試験に入る予定であった。
ジェフリーズのアナリスト、ルーシー・コドリントンはメモの中で、「ニュージーランドは、ダピグルチドの潜在的な抗炎症作用の実証には長く複雑な試験が必要であり、GLP-1領域がますます混雑していることを認識し、開発を一時中断している」と述べた。
デンマーク上場のニュージーランド株は5%以上上昇した。
10年後までには年間1500億ドル規模になるとアナリストが推定する、活況を呈している減量薬市場は、現在、イーライ・リリーのLLY.N ゼップバウンドやデンマークのライバル、ノボ・ノルディスクのNOVOb.CO ウェゴビーなど、腸内ホルモンGLP-1を模倣する薬で占められている。
木曜日の決算報告で、ニュージーランドは「臨床上の差別化と長期的な価値創造の可能性が最も高いプログラム」に注力すると述べた。
デンマークのバイオテクノロジー企業は、ロシュROG.Sとの提携により、膵臓ホルモンであるアミリンを標的とした肥満症治療薬候補であるペトレリンチドも開発している。
同社は来年前半に中間段階の試験データを期待している。
イーライ・リリーLLY.Nの類似候補であるエロリンタイド (link) は、先週の中間段階試験で患者の体重を最大20.1%減少させ、来月には後期段階に入る予定である。
ジェフリーズのアナリストは、ニュージーランドのpetrelintideが長期的には15%から20%の体重減少をもたらすと予想しているが、「比較可能なデータが増えるまで、クラス最高の物語を推し進めるのは難しい」と指摘した。
ニュージーランドは木曜日、2025年の営業費用は20億デンマーク・クローネから23億デンマーク・クローネの範囲になると予想していると発表した(6億7,157万ドル)、以前の予想20億デンマーク・クローネから25億デンマーク・クローネ(7億281万ドル) を縮小した。
(ドル=6.4029デンマーク・クラウン)