
Gianluca Lo Nostro
[ 11月11日 ロイター] - eBayやSpotifyの決済処理で知られるオランダのアディエンADYEN.ASは、火曜日に新たな財務目標を 設定し、収益性の強化と着実な収益成長を目指した。
欧州の同業他社の多くが苦戦しているにもかかわらず、同社は北米とアジアでの拡大戦略に助けられ、米国のライバルに対して地歩を固めている。
) アディエンは現在、 利払い・税引き・減価償却費控除前利益(EBITDA)(の利益率を、従来の50%から2028年までに55%以上に すると見込んでいる 。
2026年の純収益成長率目標は20%台前半から半ばで変更はない。
2026年以降の年間売上成長率は「どの年も」20%程度になる見込みで、毎年2月に見通しを修正するとアディエンは述べた。
アディエンの株価は1417GMTまでに約7%上昇し、汎欧州株価指数STOXX 600の中で最も好調なパフォーマンスを見せており、1日の上昇率としては2月以来最大となる勢いだ。
欧州のペイメントプロバイダーのライバル
ペイメント・プロセッサーは、オンラインおよび店舗での商取引の傾向を反映した取引量を記録しているため、個人消費のバロメーターとみなされている。
フランスのワールドライン(Worldline (link) )やイタリアの ネクシ(Nexi (link) )といった欧州の同業 他社が顧客維持に苦戦する 中 、アディエンは、世界的な決済の成長が成熟の兆しを見せる中でも、北米やアジアといった地域で事業を拡大し、市場シェアを拡大している。
同社は、決済プラットフォームと、取引量が増加するにつれて手数料が減少する段階的な価格設定モデルにより、大企業を惹きつけ、 米国のプロバイダーであるペイパル
KBC証券のアナリスト、トーマス・クーヴルール氏は、今回の見通しが来年のガイダンスの「ほぼ継続」であるとしても、毎年収益目標を更新するという動きは「嬉しいプラス」だと述べた。