
[10日 ロイター] - 人工知能(AI)用クラウドインフラを手がける米コアウィーブCRWV.Oが10日発表した第3・四半期決算は、売上高が2倍以上に増え予想を上回ったものの、顧客のデータセンター開設遅延の影響で通期予想を下方修正した。
同社が通期売上高を50億5000万─51億5000万ドルに修正したことを受け、株価は時間外取引で6%以上急落した。LSEGがまとめたデータでは、従来予想は51億5000万─53億5000万ドル、アナリスト予想は52億9000万ドルだった。
同社はメタ・プラットフォームズMETA.OやオープンAIなど、数十億ドル規模の契約を相次いで獲得し、大手テクノロジー企業にとって重要なインフラパートナーとしての地位を固めている。
第3・四半期の売上高は13億6000万ドルと、予想の12億9000万ドルを2倍超上回った。調整後営業利益率は16%と、前年の21%から低下した。
ニティン・アグラワル最高財務責任者(CFO)は、来年の設備投資は今年の2倍以上の120億─140億ドルの支出を見込んでいると述べた。
同社は積極的な拡大計画を進めてきたが、10月下旬に暗号資産(仮想通貨)採掘大手コア・サイエンティフィックCORZ.O買収案を撤回したことでつまづいた。
株価は今年3月の上場時点から2倍以上で推移し、企業価値は500億ドル以上に上る。