
[ 11月10日 ロイター] - ドナルド・トランプ米大統領が、医療保険制度を補助する連邦政府資金((link))を、医療保険に加入する米国人に振り向けなければならないと発言したことを受け、医療保険制度改革法(Affordable Care Act、通称オバマケア)に基づく医療保険会社の株価は月曜日の市場前、7%下落し、1.5%となった。
年末に期限切れとなるこの補助金は、COVID-19の大流行時に導入されたもので、低所得のアメリカ人の民間医療保険への支払いを支援するものである。
トランプ大統領は日曜日に自身のプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」に投稿し、この補助金を「医療保険会社にとっては大もうけ、アメリカ国民にとっては大惨事」と非難した。彼は、保険料を直接個人に送り、自分で保険に加入するよう求めた。
「政府が開けば、この問題を解決するために両党と協力する用意がある」とトランプ大統領は投稿で述べた。
セントーンCNC.Nは7.1%安、モリナ・ヘルスケアMOH.Nは1.5%安、エレバンス・ヘルスELV.Nは3.4%安、ユナイテッドヘルスUNH.Nは1.7%安となった。
「私は、オバマケアによって提供される悪い医療を救うために、金を吸い上げる保険会社に現在送られている数千億ドルを、直接、国民に送ることを上院共和党に提案している。
オバマケアの保険プランには、所得に応じて政府から補助金が支給され、病人の割合が高い保険会社に払い戻されるリスク調整プールが含まれている。
民主党は政府を再開する前に補助金を延長することを望んでいるが、共和党は政府資金が回復した後でなければこの問題を扱うことに応じないと述べている。
補助金のおかげで、2021年に導入されて以来、加入者は2倍の2,400万人に達した。
連邦政府は10月1日から閉鎖されている。米上院は日曜日、連邦政府を再開させ、40日間の閉鎖を終わらせることを目的とした法案を前進させた。