
[ 11月7日 ロイター] - エクスペディアEXPE.Oの株価は、2025年の売上高と利益率の伸びを予想し、法人顧客からの好調な予約に支えられ、金曜日の 市場前取引で15.8%上昇した。
シアトルに本社を置く同社は、企業の旅行管理会社やオフラインの旅行代理店、金融機関を顧客とするB2B部門の第3四半期の予約件数が前年同期比で26%増加したと報告した。
これは、新規旅行代理店顧客の獲得とエクスペディアの代理店ロイヤリティ・プログラムの拡大によるものだと、アリアン・ゴリンCEOは決算後の電話会議で述べ、このセグメントへの投資を継続すると付け加えた。
エクスペディアは現在、2025年の売上高成長率を6.5 %程度と予想している。また、年間調整後コア利益率は前回予想の1%から 2%上昇すると予想した。
BTIGのアナリスト、ジェイク・フラー氏は、消費者向けインターネット企業の多くが投資を活発化させており、その圧力に直面していると指摘。
エクスペディアはまた、インフレと経済不安の中で米国人が旅行を控える中、注目される市場である米国の第3四半期の宿泊数が最速の伸びを示した。
ベアード・エクイティのアナリスト、マイケル・ベリサリオ氏は、「米国でのシェア拡大は、オンライン旅行代理店の利用が増え、割引を求める旅行者が増えたことが要因だろう」と述べた。
しかし、米国の伸びは国際市場に遅れをとっており、アジアの宿泊数は20%以上増加した。
エクスペディアは、高級ホテルやラグジュアリーホテルへの需要は高いが、格安ホテルへの関心は低いと報告した他の旅行会社とは異なり、全般的に需要は高いと述べた。
トゥルーイスト・セキュリティーズのアナリスト、グレゴリー・ミラーは、「米国のマクロ的な宿泊データは、より軟調なパターンを示唆しているが、エクスペディアの増加の一部は、旅行業者からのシェアシフトによってもたらされている可能性がある」と述べた。
この傾向は、不安定な経済環境下で旅行者が価格に敏感になり、ブランドへの忠誠心が薄れていることを反映している可能性がある」と付け加えた。
エクスペディアの株価は、利益予想の12.80倍で取引されており、業界の中央値14.28倍よりも低い。