
Savyata Mishra
[5日 ロイター] - 米ファストフードチェーン大手マクドナルドMCD.Nが5日発表した2025年7─9月期(第3・四半期)決算は、世界の既存店売上高が3.6%増だった。LSEGがまとめたアナリスト予想平均3.55%を上回った。割安セットなど手頃な価格のメニューにより、需要を取り込んだ。
調整後純利益は23億1000万ドル、1株当たり3.22ドル。前年同期の23億2000万ドル、1株当たり3.23ドルをわずかに下回った。
マクドナルドは格安セットの「5ドルミール」を1年以上続けるなど、低所得層の需要回復に向けたマーケティングを展開。9月にはフランチャイズ加盟店と連携して全国でセットメニューの割引率を15%まで引き上げて標準化する取り組みを開始した。ただ、マクドナルドからの資金援助が縮小すれば、加盟店にとって大幅な割引の継続は困難になるとの指摘もある。
最大市場である米国の既存店売上高は2.4%増。現地パートナーが店舗を運営する事業部門の売上高は、日本がけん引して4.7%増。このほか、ドイツとオーストラリアなども堅調だった。情報分析会社Placer.aiのデータによると、マクドナルドの7─9月期の来店客数は3.5%減と、業界の2.3%減に比べ大きな落ち込みだった。