
[ 11月5日 ロイター] - ピンタレストPINS.Nの株価は、関税の圧力や大手ライバルとの競争の中で、画像共有プラットフォームが新たな成長手段を見つけるのに苦労しているとの懸念を煽り、気難しい見通しで水曜日に18%下落した。
この株安は 、市場前取引の損失が 一日中続くとすれば 、同社の 時価総額から43億6000万ドルを消し去ることになる。
ピンタレストの業績((link) )は、グーグル親会社のアルファベットGOOGL.O、メタMETA.O、レディットRDDT.Nなどのデジタル広告大手各社が、堅調な広告費に牽引され 、第3四半期の売上高を上方修正したのとは 対照的 だ。
メタのインスタグラムやフェイスブック、TikTokなどのプラットフォームは、その広大なユーザーベースと統合された高度なAIツールにより、 ホリデーシーズンに向けて 世界の小売業者に好まれる選択肢となって いる。
ジュリア・ドネリー最高財務責任者(CFO)は、「米国の大手小売企業は、現在の環境下で関税関連のマージン圧力に対処している」として、同社にとって最も収益性の高い市場である米国とカナダにおける第3四半期の広告費の軟化を指摘した。
小売業者、特にTemuやSheinのような中国を拠点とする 企業は、"de minimis (link)"免除の撤廃と 関税による不確実性を受けて、マーケティング予算を縮小して いる。
パイパー・サンドラーのストラテジストは、「業績は順調だが、事業を牽引し成長を加速させるきっかけを見出せないでいる」と述べた。
LSEGが集計したデータによると、ピンタレストは四半期売上高を13億1000万ドルから13億4000万ドルと予想しており、中間値はアナリストの平均予想13億4000万ドルを下回っている。
モルガン・スタンレーのアナリストは、「企業が投資やイノベーションによる上方修正を実現する能力が、倍率や株価上昇を促進する上で重要な市場において、PINSはそれを実現できなかった」と付け加えた。
今年これまでのところ、ピンタレストの上昇率は13.6%で、同時期のメタの上昇率7.2%を上回っている。