
Javi West Larrañaga
[ 11月5日 ロイター] - 欧州企業の業績見通しは大幅に改善し、投資家が懸念していた四半期業績の悪化は現実のものとなった。
LSEG I/B/E/Sのデータによると、欧州企業の第3四半期業績は平均4.3%増となり、アナリストが1週間前に予想した0.4%増を上回ると予想されている。
しかし、収益見通しは 悪化し、先週の0.1%減に対し0.9%減が予想されている。これは、最近6四半期のうち5四半期で見られた、企業収益が収益を上回るという傾向を裏付けるものである。
消費者の節約志向が強まる中、企業は収益の減少を補うためにコスト削減やリストラに頼る傾向が強まっている。
大手ビール・蒸留酒メーカーは、 利幅を維持するために 財布を引き締めている企業のひとつである 。 (link) 。バドワイザーを製造するアンハイザー・ブッシュ・インベブABI.BRは 、 (link) 、予想以上の販売量の減少にもかかわらず、コスト削減により増益を達成したと述べた。アペロールメーカーのカンパリCPRI.MIも (link) 予想を上回った。
ライバルのビールメーカーであるカールスバーグ<Carlsberg .MI >は、 (link) 、第3四半期の売上高は若干の未達となったが、大幅なコスト削減を表明した。
「特に裁量的支出を調整してきた。カールスバーグのヤコブ・アールプ=アンデルセンCEOはロイターに語った。
米国でフード・ライオン・チェーンを展開する オランダの小売業者アホールド・デルハイズ
高級車メーカーのフェラーリも、 10月初めに年間ガイダンスをすでに引き上げており、火曜日に予想を上回る中核利益を 計上した (link) 。
大西洋の広がり
見通しの改善にも かかわらず、 STOXX 600 .STOXX企業の半数以上が決算を発表した現在、欧米企業の業績の差はより顕著になっている 。
S&P500種構成企業.SPXの収益は13.8%増加すると 予想されていることが、LSEG I/B/E/Sレポートによって明らかになった。金曜日までに決算を発表した315社のうち、83.2%がアナリスト予想を上回った。
一方、STOXX600のうち、決算を発表した企業の55.3%が予想を上回った。
ポーランドとアイルランドの企業はそれぞれ前年同期比65%、28.3%の増益が予想されているが、デンマークとノルウェーの企業はそれぞれ20.8%、14.9%の減益が予想されている。