
[ 11月4日 ロイター] - 月着陸船メーカーの インテュイティブ・マシーンズLUNR.Oは火曜日、かつてマクサー・スペース・システムズとして知られていた宇宙船メーカーのランテリス・スペース・システムズを、プライベート・エクイティ会社のアドベント・インターナショナルから8億ドルで買収すると発表した。
この買収により、インテュイティブ・マシーンズ社は月探査というニッチな分野を超え、政府・民間顧客向けに宇宙船の設計・製造・運用を行う総合宇宙企業になることを目指す。
この買収には現金4億5000万ドルとインテュイティブ・マシーンズ社株式3億5000万ドルが含まれ、規制当局の承認を経て、来年第1四半期に完了する予定だ。同社の株価はプレマーケット取引で約5%下落した。
スティーブ・アルテマス最高経営責任者(CEO)は、この買収によって「インテュイティブ・マシーンズ社は月を超え、より幅広い宇宙プロジェクトに進出することになる」と述べた。統合された会社は、9月30日現在で年間8億5000万ドル以上の収益をもたらし、9億2000万ドルの将来契約を保有する見込みである。
ランテリスは、防衛、通信、科学ミッションに使用される衛星や宇宙船を製造している。アドベントは統合後も非公開の株式を保有する。
ランテリス・スペース・システムズは、マクサール・テクノロジーズの衛星製造部門であったが、2023年にアドベントにより約40億ドルで非公開化((link))された。
今回の買収は、Intuitive Machines社による深宇宙ナビゲーション会社KinetX社の最近の買収と複数の米国政府契約に続くものである。
これとは別に、LSEGがまとめたデータによると、インテュイティブ・マシーンズ社の第3四半期の売上は5240万ドルで、アナリスト予想の6810万ドルを下回った。純損失は1,000万ドルで、NASAと米空軍との契約を継続しているため、受注残高は2億3,590万ドルとなっている。