
[ 11月3日 ロイター] - イーストマン・ケミカルEMN.Nは月曜日、アナリスト予想を下回る年間利益を予想し、業界の需要低迷が続く中、従業員を7%近く削減すると発表した。
イーストマンは、この人員削減により、2025年と2026年のインフレを差し引いた総コスト削減額は1億7500万ドルになり、繊維・化学中間体部門の収益低下に対処することを目標としていると述べた。
ドナルド・トランプ米大統領による大半の輸入品に対する関税措置は、世界の化学企業にとって課題となっており、生産コストの上昇と需要の低迷により戦略の見直しを促している。
LSEGがまとめたデータによると、イーストマン・ケミカルは2025年の調整後の利益を、アナリストの平均予想である1株当たり5.77ドルに対し、5.40ドルから5.65ドルになると予想している。
テネシー州キングスポートに本社を置く同社は、第3四半期の利益予想も下回った。
調整後ベースでは1株当たり1.14ドルで、アナリストの予想は1.16ドルであった。
マーク・コスタ最高経営責任者(CEO)は声明で、「第3四半期は、通常の季節性と、消費者環境が弱まる中で関税リスクを回避するために準備された在庫を顧客が解消したことにより、受注の鈍化を実感した」と述べた。
同社は、この購入前在庫の大半が今年末までに枯渇すると見込んでいる。
イーストマンの化学製品は建設、農業、自動車分野で使用されており、2025年には営業キャッシュフローが10億ドルに近づくと予想している。