
Anuja Bharat Mistry
[ 10月30日 ロイター] - エスティローダーEL.Nは木曜日、「ル・ラボ」と「トム・フォード」のフレグランスの需要が好調であったことと、中国での需要が増加したことから、第1四半期の売上高と利益がウォール街の予想を上回った。
ステファン・ド・ラ・ファヴェリー最高経営責任者(CEO)のもとで再建を進めているエスティローダーは、高級品の発売を強化し、サプライチェーンを合理化し、イノベーションとマーケティング活動を強化している。
8月に1億ドルの関税の打撃を警告した同社は、より広い小売業界を麻痺させている絶えず変化する貿易政策を乗り切る計画の一環として、主要市場の近くに生産をシフトしている。
クリニーク、M.A.C、ジョー・マローン・ロンドンを所有する同社は、前年同期に5%減少した後、四半期のオーガニック純売上高が3%増加した。
「中国の消費者マインドは依然として低迷しており、歴史的な低水準から完全に回復するには至っていないが、改善が見られる」とCEOは電話会議で述べた。
エスティは、アジア太平洋地域と中国での好調な比較により、上半期はより好調な業績を見込んでいると述べた。
先週、ロレアルOREP.PAも中国で改善が見られ、LVMHLVMH.PAやエルメスHRMS.PAを含む高級ブランドは中国での復活を暫定的に示唆した。
エスティ ローダーのフレグランス部門は、四半期ベースで13%の既存事業売上増を記録し、中国とアジア太平洋地域では9%の売上増となった。
「中国の高級品不況の最悪期がバックミラーに映った可能性が高い中、同社は前年度の非常に悪いコンプからの回復を見たが、(、)、長期的な成長への復帰の態勢が整った」とeMarketerのアナリスト、スカイ・カナベスは述べた。
年間予測を維持した同社は、米州での売上が引き続き減速している。
エスティーの株価は、市場全体が下落する中、午前中の取引で約2%下落した。
LSEGが集計したデータによると、同社の四半期売上高は34億8000万ドルで、アナリスト予想の33億8000万ドルと比較した。
9月30日に終了した四半期の調整後利益は1株当たり32セントで、予想の18セントを大きく上回った。