
[29日 ロイター] - 米重機械メーカーのキャタピラーCAT.Nが29日発表した2025年7─9月期決算は、売上高が前年同期比10%増の176億3800万ドルだった。LSEGがまとめた市場予想167億7000万ドルを上回った。調整後1株当たり利益は4.95ドルと、市場予想の4.52ドルを上回った。人工知能(AI)関連の投資が活発化する中、エネルギー関連機器の需要が堅調だった。
電力を多く消費するデータセンターへのAI投資に伴い発電設備需要が拡大し、売り上げ全体の4割以上を占めるエネルギー・輸送部門がこのところの業績を支えている。トランプ米大統領によるエネルギー政策も追い風となっている。エネルギー・輸送部門の売上高は17%増の72億ドル。建設部門の売上高は、値上げが寄与して7%増の67億6000万ドルだった。
25年12月期の通期の関税関連コストは16億─17億5000万ドルとし、従来の15億─18億ドルから見通しを修正した。需要低迷や金利高止まりが響き、こうしたコスト上昇分の価格への転嫁が業界各社の課題となっている。