
Sneha S K Sriparna Roy
[ 10月29日 ロイター] - センティーンCNC.Nは2日、第3四半期に予想以上の医療費削減によるサプライズ利益を計上した後、年間業績予想を上方修正し、株価は9%近く上昇した。
これは、同社がサプライズで四半期損失を計上し、予想を下回る2025年の利益を予想した7月の報告書((link))後の投資家への救済となった。
ここ数四半期、保険会社は「医療費負担適正化法(Affordable Care Act)」(オバマケア)プランの医療費増加に苦しんでいた。オバマケアは、所得に応じて保険料が支払われる政府補助のプランであり、病人の割合が高い保険会社にはリスク調整金が支払われる。
同業他社のモリナは先週、年間利益見通しを下方修正し、オバマケア・プランをめぐる投資家の懸念を深めた。
モーニングスターのアナリスト、ジュリー・アッターバックは、モリーナと同様の予想下方修正の懸念は現実のものとなっておらず、株価を押し上げていると述べた。
LSEGがまとめたデータによると、センテンは2025年の調整後利益予想を25セント上方修正し、1株当たり最低2ドルとし、予想の1.68ドルを上回った。
メディケイド医療費、予想を上回る
センテネが発表したメディケイド医療費率(保険料のうち医療に使われた費用の割合)は、昨年の93.1%に対し93.4%となり、アナリストは予想を上回ったと述べた。
証券会社グッゲンハイムによると、総医療費比率は92.7%で、コンセンサスの92.8%であった。
同社は、低所得者向けのメディケイド・プランにおいて、行動医療と在宅医療サービスの需要が引き続き増加していると述べた。また、オバマケアプランに関連するリスク調整金の減少により、コストが上昇したという。
コマーシャルとメディケアのコストはいずれも同社の予想通りだった。
減損費用
センテネ社はまた、ドナルド・トランプ大統領の税制・予算案が2027年からメディケイドへの資金を減少させる影響や、COVIDパンデミック拡大補助金が予想通り2025年末に失効した場合のオバマケアプランの変更を考慮し、現金支出を伴わないのれんの減損67億ドルを計上した。
同社は第3四半期に1株当たり13.50ドルの純損失を計上した。
この分析は、市場環境と今年に入ってからの同社株の45%下落に促されたものだという。
第3四半期の調整後利益は1株当たり50セントで、アナリストの平均予想は14セントの損失だった。