
[28日 ロイター] - スマートフォン向け無線周波数チップメーカーのスカイワークス・ソリューションズSWKS.Oは28日、同業のQorvoQRVO.Oを買収すると発表した。
アップルAAPL.Oなどスマートフォンメーカーに無線周波数チップを供給する220億ドル規模の企業が誕生する。
買収は株式と現金を組み合わせで行う。
Qorvoの株主は1株当たり32.50ドルの現金と0.960株のスカイワークス株を受け取る。1株当たり総額105.31ドルとなり、Qorvo株の27日終値に約14.3%のプレミアムを乗せた。企業評価額は約97億6000万ドル。
発表を受けて、両社の株価はいずれも時間外取引で約12%上昇した。
スカイワークスは自動車、産業機器、家電などに使用されるアナログ・混合信号チップを設計・製造している。
アップルは、今年発表した「iPhone 16e」で独自の無線チップ開発に向けた取り組みを初めて公表しており、将来的にスカイワークスやQorvoへの依存度が下がる可能性がある。
米国の主要無線周波数チップメーカー2社の統合となるため、独占禁止法(反トラスト)当局による厳格な審査が行われる可能性がある。
両社は2027年初頭の取引完了を見込んでいる。