
Padmanabhan Ananthan
[ 10月28日 ロイター] - インサイトINCY.Oは10日、抗がん剤「ジャカフィ」の第3四半期決算がウォール街の予想を上回ったことを受け、年間売上高予想を上方修正した。
しかし、同社が3つの実験的新薬の開発を中止し、より可能性の高い候補薬に集中したため、インサイト社の株価は 4%下落した。
同社は、2028年にJakafiの独占販売権を失うことに備えており、これまでのところ、皮膚疾患である白斑と湿疹のためのクリームであるOpzeluraと、慢性移植片対宿主病((GvHD))のためのNiktimvoに将来の成長の原動力として傾注している。
インサイトは、数種類の癌の治療薬と数種類の皮膚疾患の後期経口薬候補であるポボルシチニブを含む7つの医薬品に注力すると火曜日に発表した。
ビル・ミューリー最高経営責任者(CEO)は、同社は7つの優先的医薬品プログラムすべてが成功することを望んでいるわけではないと述べた。
「この7つのうち2つか3つがヒットすれば、2029年以降に今よりも大きなビジネスを構築することができる」と語った。
優先順位付けの一環として、インサイテ社は慢性自然じんま疹と呼ばれる別の皮膚疾患に対するポボルシチニブの開発を中止し、白斑や特定の血液癌に対する初期段階の薬剤も中止した。
J.P.モルガンのアナリスト、ジェシカ・ファイ氏によると、投資家の焦点は12月のASHに移り、そこでは骨髄癌の一種を治療する もう一つの初期段階の薬剤のさらなるデータが 期待されるという。
このデータによって 、この薬が最前線で使用される可能性がある のか、あるいは他の治療法が失敗した後に使用される可能性があるのかが 決まるかもしれない 、とファイ氏は 付け加えた。
骨髄線維症や真性多血症などの血液がんに対する同社の主力治療薬であるJakafiの年間売上高は、従来予想の30億ドルから30億5000万ドルに対し 、30億5000万ドルから30億8000万ドルの範囲になると予想される。
ジャカフィの四半期売上高は7%増の7億9,100万ドル。
総売上は13億7,000万ドルで、予想の12億6,000万ドルを上回った。
インサイト社の調整後利益は1株当たり2.26ドルで、予想の1.66ドルを上回った。