
[ 10月28日 ロイター] - キャリア・グローバルCARR.Nは19日、住宅市場の暖房・換気・空調 製品の需要低迷に直面し、2025年の 売上高と利益の見通しを 下方修正した。
また、最大50億ドルの自社株買いを 発表し、同社株は早朝の取引で 2.6%上昇した。
キャリアの米州における住宅市場向け売上は、販売代理店が肥大化した 在庫を一掃した ため、第3四半期に30%減少した。
北米住宅市場の低迷は、住宅ローン金利の高止まりと 住宅価格の高騰が主な原因であり、暖房・換気設備の需要に打撃を与えている。
米連邦準備制度理事会(FRB)が 9月に金利を引き下げた後、住宅ローン金利((link))は若干緩和されたものの、不透明な経済見通しと雇用の低迷により、 住宅購入希望者は傍観者となっている。
メリアス・リサーチのアナリスト、スコット・デイビス氏は、「金利が大幅に低下し、中古住宅販売を含む新たな住宅市場が立ち上がるまでは、本格的な需要回復はないと見ている」と述べた。
住宅向け販売の減速は、人工知能技術を動かすITサーバーの冷却にキャリア製品を使用するデータセンターなどの 業務用顧客によって一部相殺された。
キャリアは、通期の売上高を 約230億ドルと予想。また、2025年の 1株当たり調整後利益は約2.65ドルと予想さ れる 。
LSEGがまとめたデータによると、フロリダに本社を置く同社は、アナリスト 予想の57セントに対し、第3四半期の調整後1株当たり純利益を67セントと発表した。