
[ 10月27日 ロイター] - ケイデンス・デザイン・システムズCDNS.Oは月曜日、米中貿易摩擦が主要市場である中国からの同社のチップ設計ソフトウェアの需要に打撃を与える恐れがあるとして、第4四半期の利益を市場予想にわずかに届かないと予想した。
中米貿易関係をめぐる不確実性は、半導体にとって最大の市場の1つである中国でのケイデンスのビジネスに疑念を投げかけており、米国のハイテク企業による人工知能関連の需要の恩恵は影を潜めている。
ケイデンスは第4四半期の調整後利益を1株当たり1.88ドルから1.94ドルと予想した。LSEGがまとめたデータによると、このレンジの中間値である1株当たり1.91 ドルは、アナリスト予想の1.92ドルを下回った。
そのため、同社の株価は長期取引で2%近く下落した。
米国は7月、中国へのチップ設計ソフトウェアの輸出規制((link))を短期間解除したが、北京が国内企業に対して米国の技術への依存度を下げるよう促すなど、世界最大の2つの経済圏の緊張は続いている。
それでも、エヌビディアNVDA.OやTSMC2330.TWなど、AIチップを設計または製造している他のグローバル企業は、ケイデンス社のソフトウェアに大きく依存しており、売上全体を押し上げている。
LSEGがまとめたデータによると、同社は第4四半期の売上高をアナリストの平均予想14億1000万ドルに対し、14億1000万ドルから14億4000万ドルと予想している。
また、2025年の売上高予想は52億6000万ドルから52億9000万ドルに引き上げられ、従来の52億1000万ドルから52億7000万ドルに引き上げられた。
ケイデンスの第3四半期の売上高は13億4,000万ドルで、予想の13億2,000万 ドルを上回った 。