
[ 10月27日 ロイター] - サイバーセキュリティ企業のF5 FFIV.O は月曜日、ウォール街の予想を下回る年間売上高を予想し、米国と英国の政府システムに対する潜在的なリスクに対する警戒を引き起こした最近のシステム侵害が、同社のサービスに対する需要に打撃を与えると警告した。
フォーチュン500社のほとんどに何らかのサービスを提供している同社の株価は、時間外取引で5.8%下落した。
F5は今月初め、ハッカーが同社の主要なサイバーセキュリティ・サービスの1つのソースコードを含む特定の企業システムに「長期的かつ持続的なアクセス」をしていたことを明らかにした。ロイターはその後、 (link)、調査について説明を受けた2人の人物が、この侵害は中国からの国家的支援を受けたハッカーによるものだと報じた。
米国当局は、連邦政府のネットワークがハッキングの余波で標的にされたものの中に含まれていると述べ、早急な対策を促している。
「F5は、今回のセキュリティ・インシデントを受けて、顧客が環境の評価と修復に集中するため、販売サイクルに短期的な混乱が生じることを予想している。
同社幹部は、決算発表後の電話会見で、需要への影響はまだ見られないと述べた。
今回の事件は、主に2つの点でBIG-IPの顧客に影響を与えました。1つは、インシデントが公表された後、最新リリースへの迅速なアップグレードを余儀なくされた顧客であると、CEOのFrancois Locoh-Donou氏は電話会見で述べた。
もう1つは、限定的なデータ流出に直面し、詳細が通知された一部の顧客です。最初のフィードバックでは、データは機密性の高いものではなかったとLocoh-Donou氏は述べた。
F5は通期の売上高成長率を0%から4%と予想し、需要の影響は上半期に顕著に現れ、2026年度下半期には正常化すると予想した。LSEGがまとめたデータによると、アナリスト予想平均の4.8%増を下回った。
LSEGは、米国政府閉鎖による潜在的な混乱も含め、第1四半期の売上高を7億3,000万ドルから7億8,000万ドルと予想。この予想も7億9,100万ドルを下回った。