
Nell Mackenzie
[ロンドン 24日 ロイター] - ゴールドマン・サックスGS.Nによると、ヘッジファンドによる半導体などの人工知能(AI)関連ハードウエア株投資が10月は2016年の統計開始以来最高となった。景気循環やビジネスサイクルに敏感な銘柄の購入は、ヘッジファンドが上昇相場がまだ続くとみていることを示唆すると23日付のノートで指摘した。
BCAリサーチの米国チーフ投資ストラテジスト、ダグ・ペタ氏は21日付のリサーチノートで、AI関連の利益や投資の恩恵を享受する企業は好調だが、AIと関係のない企業は出遅れていると述べた。
米国株式市場では、通信サービス.SPLRCL、テクノロジー.SPLRCT、公益事業.SPLRCUといったセクターがS&P総合500種指数.SPXをアウトパフォームしている。
しかし、ゴールドマンは、ヘッジファンドのハイテク株熱は変化したと指摘した。ゴールドマンによると、ヘッジファンドはAIの開発で必要となる電力を提供する米国の電力会社株の保有を縮小し、「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる巨大テック企業から半導体、半導体関連装置にシフトした。こうした動きは9月に始まったとしている。
アジアのハイテク企業にも買いが波及し、中国を除く新興市場に資金が流入。中国株の持ち高は数年ぶりの高水準だとした。