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米ブラックストーン、7─9月期は増益 企業取引が活発化

ロイターOct 23, 2025 5:35 PM

- 米大手投資会社ブラックストーンBX.Nが23日発表した2025年第3・四半期(7─9月期)決算は、分配可能利益が前年同期比48%増の18億9000万ドル、1株当たり1.52ドルだった。LSEGがまとめたアナリスト予想の1株当たり1.23ドルを上回った。プライベートエクイティ(PE)部門の回復やクレジット部門の成長が寄与した。

トランプ米大統領が幅広い国・地域を対象とした高関税措置を表明したことを受け、市場が不安定化した時期もあったが、ここ数カ月間は企業の動きが活発化している。パイパー・サンドラーのアナリストは「ここ数年、取引活動や新規株式公開(IPO)は非常に低調だったため、蓄積された需要が顕在化し始めている」との見方を示した。

スティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)は成長分野としてデジタルおよびエネルギーインフラへの投資を強調した。PEではインフラ分野が優れたパフォーマンスを示した。

第3・四半期にPE資産93億ドルを売却し、利益が25年4─6月期から2倍以上に増えた。

クレジット・保険部門では、米センプラSRE.Nの液化天然ガス(LNG)事業への70億ドルの投資を主導した。クレジット・保険部門が7─9月期の全体の資金流入額542億ドルのうち約3分の2を占め、運用資産残高は過去最高の1兆2400億ドル規模となった。

ブラックストーンは成長の持続に向け、同業のTPGTPG.Oとともに最大で183億ドル相当を投じる医療診断機器企業ホロジックHOLX.Oの買収を発表している。

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