
[ 10月23日 ロイター] - ハズブロHAS.Oは木曜日、マクロ経済の不確実性がアメリカの買い物客の支出に暗い影を落としているにもかかわらず、ホリデーシーズンの売上とデジタルゲーム部門の需要に賭けて、年間売上高と中核利益の予測を上方修正した。
四半期収益予想も上回った同社の株価は、市場前の取引で約3%上昇した。
同社は、「マジック:ザ・ギャザリング」を含むデジタル・タイトルが、インフレの持続とトランプ政権の不安定な貿易政策の中で消費者需要の低迷による圧力に直面している従来の玩具事業の軟調さを相殺するのに役立った。
同社は、2025会計年度の売上高を1桁台後半、調整後EBITDA(利払い・税引き・減価償却・償却前利益)を12.4億ドルから12.6億ドルと予想した。
中国を含む地域の製造拠点に大きく依存する玩具業界は、ドナルド・トランプ米大統領の徹底的な関税措置によって大きな打撃を受けており、最近では中国製品に100%の関税を課すという脅威が業界をさらに圧迫する恐れがある。
ジーナ・ゲッター最高財務責任者(CFO)は声明で、「我々は関税の変動を機敏に管理し、コスト生産性と価格規律によって利幅を守り、変革への取り組みを継続した」と述べた。
LSEGがまとめたデータによると、同社の四半期売上高は13億9000万ドルで、アナリストの平均予想13億4000万ドルを上回った。
ウィザーズ・オブ・ザ・コーストとデジタル・ゲーム部門の売上は、前年同期の5%減に対し42%増だった。
同業のマテルMAT.Oは、 (link)、第3四半期の売上と利益が予想を下回った。景気の先行きが不透明なことを懸念する小売業者が「バービー」やその他の玩具の注文を遅らせ、「ホットウィール」のオーナーであるマテルの需要に打撃を与えたためである。