
[22日 ロイター] - 米IBMIBM.Nが22日発表した第3・四半期(7─9月期)決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。人工知能(AI)モデルの導入に向けた急速な動きを背景に、ソフトウエアと新型メインフレームに対する需要が大きく拡大した。
第3・四半期の売上高は163億3000万ドル、調整後1株当たり利益は2.65ドルと、LSEGがまとめたアナリスト予想の160億9000万ドル、2.45ドルをそれぞれ上回った。
ソフトウエア部門の同売上高も10%増の72億1000万ドルと、市場予想を上回った。メインフレームを含むインフラストラクチャー部門の同売上高は、17%増の35億6000万ドルとなった。
コンサルティング部門の売上高は約3%増の53億2000万ドルとなった。
併せて発表した通年の売上高見通しは上方修正し、為替変動の影響を除くベースで5%超の伸びとなる見込みとした。従来見通しでは、少なくとも5%としていた。
ジム・カバノー最高財務責任者(CFO)はロイターに対し、「AIや(データ)主権などに関する顧客の懸念に対処することが、全体的な購買行動を促進している」と語った。