
[ 10月22日 ロイター] - モリナ・ヘルスケアMOH.Nは2日、医療費の高騰が年末まで業績を圧迫し続けると予想し、年間利益予想を下方修正した。
医療保険会社の株価は、医療費負担適正化法(Affordable Care Act、ACA)の下で個人向けサービスを提供するマーケットプレイス事業における「前例のない医療費動向」が下方修正の背景にあるとし、取引時間を延長して18%以上下落した。
モリーナは現在、2025年の調整後利益を1株当たり14.00ドル程度と予想しており、少なくとも19.00ドルという従来の見通しから大幅に引き下げた。
「業績不振の約半分はマーケットプレイス事業によるものだ」とジョセフ・ズブレツキーCEO。
メディケイドは「力強いマージンを生み出している」としながらも、特にメディケアとマーケットプレイスプランにおいて、予想を上回る医療利用からのプレッシャーに直面し続けていると付け加えた。
オバマケアとしても知られるACAは、所得に応じた医療費補助を提供する。この制度にはリスク調整制度があり、病気の患者を多くカバーする保険会社には保険金が支払われる。
モリーナ社によると、今回のコスト増は料金改定によって部分的に相殺されたに過ぎない。
同社は今年初め、ACAプランのコスト圧迫を理由に、すでに2度にわたり年間見通しを下方修正((link))していた。
モリーナは、これらの課題は年末まで続くと予想している。
同業のエレバンス・ヘルスELV.Nは火曜日、 (link)、メディケイド事業における医療費の高騰は2026年まで続くと予想しているが、2027年には改善する可能性があると述べた。
LSEGがまとめたデータによると、モリーナの四半期調整後利益は1株当たり1.84ドルで、アナリストの平均予想3.90ドルを下回った。
第3四半期の総収入はコンセンサス予想の109億3000万ドルに対し、114億8000万ドルだった。
四半期医療費率(保険料のうち医療サービスに使われた費用の割合)は92.6%で、予想の90.3%を下回った。
他の米医療保険会社の株価も時間外取引で下落し、センティーンCNC.Nは7%安、シグナCI.Nは2%安、ユナイテッドヘルスUNH.N、ヒューマナHUM.N、エレバンスヘルスELV.Nはそれぞれ約1%下落した。