
Jesus Calero
[ 10月22日 ロイター] - ノボ ノルディスクNOVOb.COの株価は、ウェゴビーメーカーのトップ投資家が取締役会の抜本的な見直しを提案したことを受け、水曜日に約3%下落し、前日からの下げ幅を拡大した (link)。
非営利のノボ・ノルディスク財団は、現理事長のヘルゲ・ルンド氏ら6人の独立取締役が来月退任すると発表した。
財団は、ノボ社の元CEOで財団の会長であるラース・レビエン・ソレンセン氏を最長3年間、ノボ社の会長に据える予定である。また、6人の新役員を提案した。
ノボ社の株価は、今年に入ってから約45%の値を下げており、火曜日の終値は1.3%安だった。月曜日の終値からだけでも、およそ100億ドルの時価を失ったことになる。
バークレイズのアナリストはリサーチノートの中で、ノボ社の新CEOマイク・ドゥストダーが8月に就任してからわずか数ヶ月での人事異動のタイミングと規模に「やや驚いている」と述べた。
アナリストは、「これは構造的なガバナンスのリセットのように見える」と書き、この動きは、ノボの消費者関与への軸足、米国市場へのより高い焦点、潜在的な取引に取締役会の構成を合わせることを目的としているようだと付け加えた。
ノルトネットのアナリスト、ペール・ハンセンは、今回の役員人事について、ノボ・グループ内部のガバナンスの課題であると指摘した。
「CEOが解任されたときから、ノボと財団の不和はすでに目に見えていた。ノボからの要請ではなく、財団からの要請です」とハンセン氏はロイターに語った。
ハンセンCEOは、「第3四半期決算を前に投資家の神経を逆なでするような人事であり、米国でのメディケアの価格交渉からイーライ・リリーLLY.Nとの体重減少薬市場での競争まで、さまざまな懸念がある」と語った。
「短期的には多くの課題がある。短期的には課題が多いが、長期的にはチャンスも多い」とハンセンは語った。